ボクシングの戦術の基本を知ろう!セオリーが分かればもっと勝てる
ボクシングはパンチによって相手を10秒間戦えないようにするのが、究極の決着。
とはいえ、ボクシングはいかに相手のパンチを受けず、自分のパンチを打ち込むのかを争う競技とも言えます。
当然、相手も避けることを考えているので、一発の威力のあるパンチが簡単に当たるはずはありません。
そこで必要になるのが戦術であり、いわゆる攻め方が必要になるわけですね。
また、ボクシングは偉大な先人たちによって築かれてきた緻密な定石、いわゆるセオリーというものがあり、それを知っておけばもっと試合で勝てるようにもなれる。
例えば、試合でサウスポーと対戦するときには、常に左に回りながら戦うのがセオリーで、いきなり放つ右ストレートが有効とされています。
また、捨てパンチを打て、ということも言われます。
そもそも捨てパンチというのは、当たらなくても良いパンチのこと。
自分が当てようと思っているパンチを相手にヒットさせるために、相手の目を欺くわけですね。
もし左フックを狙うなら、いきなり打ってもよけられてしまうので、まずワンツーを打って、相手がよけるところを予測して、すぐに左フックに切り返すようにする。
ただ、相手に捨てパンチだと悟られないようにしなければいけないので、その当たりの駆け引きが難しいところです。
さらに、既に書きましたが動きだけではなく、目でフェイントをかけることもあります。どうしてもパンチを打つときというのは、狙った所を一瞬でも見てしまうものです。
そのわずかな変化を相手も見逃さず防御してくるので、これを逆手に取り、ボディに視線やって相手に意識をボディに向けさせたところを、顔面にパンチを放つというのが、目でかけるフェイントです。
プロボクシングの場合なら、いかに相手にダメージを与えたかが、ポイントをつける際の基準になります。その次の採点基準がクリーンヒット。
お互いクリーンヒットなければ、今度はいかにそのラウンドを優勢に持ちこんだかがポイントになってきます。
優勢を印象づけるためには、どれだけ手数を出して攻めていたかということなので、セコンドが「手を出せ」とラウンド中に叫んでいるのを良く耳にします。
いずれにしても、ボクシングは闇雲に戦えば勝てるわけではなく、戦術を知ることが勝利に近づくんだ。そう気づかされます。