アマチュアボクシングの防御
アマチュアボクシングでも防御はとても大切です。というのも、厳密な採点に基づいていることから、ポイントが同じなら勝敗を決める条件の一つになるからです。
そもそもアマチュアボクシングでの攻撃で押さえておかなければいけないのは、しっかり握った拳(グローブ)の第二関節と第三関節の間の平らな部分のナックルパートで、ベルトラインから上の、身体の正面や側面に体重が乗ってヒットしたパンチというルール(規定)があるのです。
今が攻め時だとガードを忘れて強烈なパンチを相手のガードに打ち込んでも、威力はないがクリーンヒットを相手から受け続ければ、勝つのは相手なのです。
ですが、しっかりガードして防御さえしていれば、相手のポイントにならないわけです。但し、気をつけなければいけないのは不用意な防御をしてしまうと、反則を取られて注意や警告を受けてしまうことです。
例えば、ベルトラインより下へのダッキングがありますが、攻められているうちにそれを防ごうとして、思わず深く沈み込んでしまったとしても、反則にかわりはないのです。
これを防ぐには、膝を曲げて上半身を下げたとしても視線は下げずに相手の動きを常に見ることです。
そうすることでベルトラインよりも下がることを防ぐことが出来ますが、上半身と共に顔をさげて下を向いてしまっては、相手が見えないことで自分の高さも見失いやすく、結果的に反則になってしまうことがあります。
その他にも、相手の腕をホールドしてしまったり、寄りかかってしまう、相手の頭に自分の頭をぶつけてしまうなどもあります。
ですので、直接な防御以外に、ルールに反する行為を熟知しておく必要がありますね。
アマチュアボクシングの防御は、クリーンヒットを防ぐことが重要になりますが、こうあるべきというものはないので、プロと同じように基本の防御テクニックをしっかり習得することが大切です。